鈴屋・関係史蹟

 現在、鈴屋遺蹟保存会の管理下にある史蹟は、本居宣長旧宅(国特別史跡)、本居宣長旧宅跡・附春庭旧宅、土蔵(国特別史跡)、本居宣長奥墓(国史跡)です。


本居宣長旧宅

本居宣長旧宅
「本居宣長旧宅」

 本居宣長旧宅は、宣長12歳から72歳で没するまで60年間にわたって暮らした家です。建物は元禄4年(1691)に松阪職人町に建てられました。その後、魚町に移築されました。宣長当時の所在地は「魚町」です。明治42年、保存のために松坂城跡の現在地に移築され、宣長当時の姿に復元し、公開しています。この建物の二階の書斎を「鈴屋」と呼びます。
 宣長が医療活動をした「店の間」、「仏間」、また講釈や歌会に使用し、二階増築までの書斎であった「奥の間」など一階の各部屋は上がってごらん頂くことが出来ます。二階「鈴屋」は保存のために上がっていただくことが出来ませんが、石垣の上に見学場所を設置していますのでそこからご覧になって下さい。
 建坪74.25平方メートル 昭和28年3月31日、国特別史跡指定。

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本居宣長旧宅跡・附春庭旧宅、土蔵

本居宣長旧宅跡
本居宣長旧宅跡
本居宣長宅跡碑
本居宣長宅跡碑

 本居宣長旧宅跡・附春庭旧宅、土蔵は、「本居宣長旧宅」の宅跡です。旧宅移築後も、春庭が住んでいた家と土蔵、また宣長が愛した庭の松が残されています。礎石の傍らには宅蹟碑も建ちます。
 住所・松阪市魚町1645。指定面積436.36平方メートル。 昭和28年3月31日、国特別史蹟指定。


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本居宣長奥墓

奥墓
奥墓

 「奥墓」は「オクツキ」と読みます。宣長の指示に基づき、遺体を埋葬しています。墓の上には山桜が植えられ、毎年4月末には満開になります。ただ、木立が深く、また木が大変高いので、花をよく見たいという方は双眼鏡の持参をおすすめします。奥墓の側から伊勢湾や愛知県までの眺めることが出来ます。
 墓のある山の下には妙楽寺があります。ここまでは公共交通機関の便が無いのでタクシーか自家用車をご利用下さい。また駐車場から徒歩15分の山道を登っていただくことになります。
 桜の開花時期を含め、本居宣長記念館までお問い合わせ下さい。
 場所は松阪市山室町高峰1365。指定面積は231.14平方メートル。昭和11年9月3日、国指定。

>> 「奥墓の山桜」

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