教えて宣長さん!


教えて宣長さん!

 Q5: 展示に宣長のお豆腐評が出ていましたが、いったい何が書かれているのですか。

A5:

 「稲懸大平の家業は代々豆腐屋である」と始まり、
「豆腐の製法、値段は安いが品のある食べ物で、誰もが好んで食べるものだ。
 だが、大平の父棟隆は、どうも名前がよくないと気にするので、頭をひねって『みかべ』と言う名前を提案したら、大平が大変喜んだので、こちらも嬉しくなり歌を詠んだ」という内容です。
原文と大意をご参照下さい。  >>「宣長の豆腐評」

代々と宣長は書きますが、実のところ、大平の家の豆腐屋の道具は、須賀直見が稲懸棟隆に譲った物(『田丸屋家譜』)だそうですから、そんなに古くはなかったようです。

なお、この文章は『鈴屋集』6巻に載りますが、 後刷本では「大平」が昭隆となり、文中でも、最初の「大ひら」を「あき隆」、次の「大平」を「昭隆」、次の「大平」を「棟隆」と改めています。
版木もその箇所は埋木で直されています。
(『本居宣長全集』15巻解題13頁参照)

 

   >>「宣長の豆腐評」
   >>「稲懸豆腐店」
   >>「豆腐」

2014.3.16


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