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令和4年度 冬の企画展

  「『古事記』を読めば、古の時代の人々の姿が見える」といった、本居宣長。
 盲目ながら周囲の手を借り、動詞の活用形を研究した息子、本居春庭。
 失明後、父とは別分野の道へ進んだように見える春庭ですが、実はこの親子の学問の根底にあるものは同じ。「ことば」への関心です。
 国学者・本居宣長の息子として誕生した春庭は、宣長に教育を施され、偉大な研究者の後継として周囲の期待を集めながらも、29歳のときに眼病を患い、32歳で失明します。父の指導のもと、書写を楽しむ若き日々。病を患ってからの辛く苦しい眼病治療。父宣長の心痛と失明。そして、宣長亡き後の言語学者としての開花。今もなお、学生たちが学ぶ「動詞の活用形」という研究は、春庭の緻密で実証的な学問と、周囲の支えで成り立っていったのです。そして、それは父宣長の継承でもありました。
 諦めなかった父と子、それを支えた人々が歩んだ≪八衢(やちまた)≫な道をご紹介します。
  
  【会   期】 2022年12月6日(火)~2023年3月5日(日) ※休館日を除く
  【会   場】 本居宣長記念館 2階展示室
  【展 示 総 数】 80種106点(内、国重要文化財26点・県有形文化財3点)予定
  ●展示説明会  12月17日(土) 1月21日(土) 2月18日(土) 
          ※いずれも11:00より(要入館料)
  

★お知らせ★ 2023.1.29
現在、三重大学附属図書館において所蔵資料展示「ことばのやちまた―古典文法の来た道―」が開催されています。(2月2日まで)
https://www.lib.mie-u.ac.jp/
本展の内容とも関わりのある「本居春庭宛本居宣長書簡(寛政8年8月18日付)」が展示されています。


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