第69回本居宣長顕彰短歌大会を開催しました。
11 月 16 日、松阪市産業振興センターで、第 69回本居宣長顕彰短歌大会を開催しました。
応募者数 475人・581首から、宣長賞 3首、入選 30首が選ばばれました。当日参加者は 43 人、選者は歌人の栗木京子先生、司会は歌人の大辻隆弘先生。
応募者数 475人・581首から、宣長賞 3首、入選 30首が選ばばれました。当日参加者は 43 人、選者は歌人の栗木京子先生、司会は歌人の大辻隆弘先生。
参加者一人ひとりの作品の講評を聞きながら、和やかで充実した時間を過ごして頂きました。
宣長賞3首と栗木先生の講評
年長の子らの三月昼寝なし静かに遊ぶ小さな園庭
四日市市 川瀬 和代 様
四月から小学生になる年長組の園児たち。小学校での生活に慣れるため、昼寝をせずに過ごしている。年下の子たちの昼寝を邪魔しないように静かに遊んでいる様子が愛らしい。丁寧な描写から作者の慈しみが感じられる。
私たちと共に明日への第一歩を踏み出してくださることを、心より待ち望んでいます。
コンバインにまとわるようにアカネ翔ぶ夫の帽子にひとつとまった
松阪市 若山 雅代 様
コンバインを操作して稲刈りをしている夫。アカネがまわりを飛んで、のどかな情景である。収穫のよろこびも伝わってくる。夫の帽子にとまったアカネに気付いた下句が初々しい輝きに満ちていて、すばらしいと思った。
洗濯物たたんでおいたと娘のメモが食パン一斤重しにおいて
鈴鹿市 鈴木 美津子 様
娘の気づかいに心があたたかくなったことであろう。メモの重しとして「食パン一斤」を置いたところが、じつにほほえましい。ほど良い重さで、メモが濡れたりすることもない。さり気なさの中に臨場感があふれている。