本文へ移動

平成19年度 夏の企画展

          夏の企画展   『古事記伝』の世界



会  期:    2007年6月28日(木)~9月17日(月)
休 館 日:    月曜日(5月1日は特別開館)
開館時間:    午前9時~午後4時30分
入 館 料 :(記念館・旧宅「鈴屋」共通)
                   大人300円・子供(小学校4年~高校生)100円
                   団体料金(30名以上)大人200円、高校生80円、小・中学生50円 。



◇ 展示の趣旨  

 夏の企画展では、『古事記伝』を取り上げます。
 西暦712年に、稗田阿礼、太安万侶により作られてから1,000年の年月が流れ、忘れ去られたようになっていた『古事記』。この現存最古の歴史書を、宣長が〈再発見〉し、解読したのです。

 宣長の研究は、『古事記』以外にも、『源氏物語』や言葉の法則、和歌、暦、国号、外交史と、実に多方面にわたりますが、ちょうど小さな川が大河に流れ込むように、あらゆる研究が、『古事記伝』44冊の中に集約されていくのです。

 それだけではありません。
 少年期からの読書や思索が、また旅の経験や人との会話などすべてが『古事記伝』執筆に活かされたのです。
 特に、刊行のための準備作業が開始された57歳頃からは、家族や門人の協力を得ながら、全勢力を完成と刊行に注ぎます。 宣長が亡くなってからは一族と門人がその仕事を継承し、没後21年目に全巻刊行を成し遂げたのです。

 つまり、宣長の著作や資料、また本居家の歴史も、皆どこかで『古事記伝』とつながっている、あるいは関連付けることが出来ます。
 宣長72年の生涯、それはこの本を書くためにあったと言っても過言ではありません。

 今回の企画展では、記念館所蔵品16,000点の中から精選した81種の資料をもとに、この本の構成、内容。また、なぜ『古事記』を研究したのか、執筆のプロセスなど、『古事記伝』の隅から隅までご案内いたします。
��������������������������������������
 また夏の展示では恒例となりましたが
「大日本天下四海画図」
�を展示します。宣長17歳の大作をごらん下さい。


◇ 主な展示品   ◎国重要文化財     

◎「古事記伝御題字」1幅
◎『万葉集問目』 宣長質問 真淵答
  ※今本巻9「歌垣」、「よく考て後こたふべし」
◎『古事記上巻真淵訓』 真淵著 宣長明和5年(1768)写

「宣長書簡」荒木田久老宛 10月4日付
「荒木田久老懐紙」1幅�
「宣長書簡」荒木田経雅宛
◎『天地図』下書
  
「貝尽し四重重箱」1式
「龍笛」1管  ※宣長愛用

「宣長書簡」横井千秋宛� 1幅
  ※記伝初帙刊行と奉納を悦ぶ
「鯉の図」田俊画・春庭賛・美濃代筆
  「水上のたきつしら波めにかけて心たかくものぼるこひかな、はる庭」
                    【小津茂右衛門コレクション】
◎「古事記伝終業慶賀の詠」1幅
「古事記伝板木等譲渡証文」1幅
「夢中感得諸仏図」1幅 小津定治依頼
◎「大日本天下四海画図」1幅 宣長筆
◎「神器伝授図」1巻 宣長筆
◎『日本書紀』9冊 宣長手沢本
◎『古事記』3冊 宣長手沢本 
◎『先代旧事本記』宣長手沢本
   ※〔奥書〕宝暦十四年正月以度会延佳本校合之
◎『阿毎菟知辨』1帖 宣長著
◎「年代記」1冊� 宣長編
◎『上代系図』1冊� 宣長編
◎「荒木田尚賢書簡」安永2年 1通
   ※さきにかりもたりし古事記伝、つはらによみ侍るに・・」
『書籍借貸日記』1冊 長谷川常雄� 【市史編纂室移管本】
   ※天明5年「古事記伝第一ノ下」
「帆足京短冊」1枚
『古事記灯おおむね』板本2冊 富士谷御杖著
   ※清水浜臣旧蔵【妙楽寺寄贈】


本居宣長記念館
〒515-0073
三重県松阪市殿町1536-7
TEL.0598-21-0312
FAX.0598-21-0371
TOPへ戻る