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平成19年度 秋の企画展

                         秋の企画展    宣長をめぐる 「道」

会  期:    2007年9月19日(水)~12月9日(月)
休館日:   月曜日
開館時間:    午前9時~午後4時30分
入 館 料 : (記念館・旧宅「鈴屋」共通)
       大人300円・子供(小学校4年~高校生)100円
       団体料金(30名以上)大人200円、高校生80円、小・中学生50円 。



◇ 展示の趣旨  

 みなさんは、「道」という言葉を聞いた時、どのようなことを思い浮かべますか。
 「道」というのは、道路としての「道」はもちろん、
倫理・道徳・政治などの「人の道」を指す場合もあるなど、それが持つ意味は多彩です。
 宣長に当てはめると、例えば、前者は伊勢街道などにおける街道筋の宣長流の国学の普及や人々との交流となるでしょうし、後者は「道を知る第一の古典」といえる『古事記』の研究、つまり、『古事記伝』の執筆の執筆などがあてはまるでしょう。
 宣長は、「道」について大変関心を抱いており、著書などの中でことあるごとに記しています。
 本展示では、そのような宣長をめぐる様々な「道」について、特に『直日霊』を中心にご紹介致します。ぜひご覧下さい。
 また、宣長とも交友のあった書家・韓天寿の『飲中八仙歌』(山口省吾氏寄贈・六面)を初公開します。


◇ 主な展示品      

「田中道麿像」、「学問所建設願書」、「排蘆小船」、「石上私淑言」、「古事記雑考」、「玉鉾百首」、「末賀乃比礼」、「直日霊」、「葛花」


◇ 天寿と宣長に出会う旅はいかがですか      

 江戸時代の旅の楽しみの一つに、その土地の有名人に会うことがありました。
訪問先で逆に所望され不愉快になった司馬江漢の例もありますが、いずれにしても、出来れば小品でも、また短冊一枚でももらえたら、それは大収穫。
 さて、江戸に住む医者で文人の安田躬弦(みつる)は、寛政2年(1790)、安濃津(三重県津市)に住む知人 田中如真を見舞うという大義名分で、伊勢を訪れました。『安濃の日記』はその時の紀行文です。
 名所の見物をしながら、旺盛に当地在住の著名人を訪問しています。
 松坂で躬弦は、まず韓天寿に会い、それから宣長のもとを訪れ歓談し、歌の贈答もしています。
 書家で、中国の名跡のコレクションでも知られた天寿と、宣長を一日で楽しむ。
このとても贅沢な旅を、みなさんもなさいませんか。

今回の展示では、天寿の書いた「飲中八仙歌」(杜甫作)を、山口氏寄贈の六面と、郷土資料室移管の一幅を並べてみました。
天寿の書風がよくおわかり頂けると思います。
また天寿のコレクションの散逸を惜しむ宣長の藩への提言書「学問所建設願書」や、天寿と池大雅を描いた『近世名家書画談』なども併せて展示します。



◇ 展示説明会 

 10月20日(土)、11月17日(土)、 午前11時より(参加費無料)

本居宣長記念館
〒515-0073
三重県松阪市殿町1536-7
TEL.0598-21-0312
FAX.0598-21-0371
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