冬の企画展 「和歌の楽しみ」
会 期: 2007年12月11日(火) ~ 2008年3月23日(月)
休館日:月曜日
※年末年始(12月29日~1月3日)休館
開館時間: 午前9時~午後4時30分
入 館 料 : (記念館・旧宅「鈴屋」共通)
大人300円・子供(小学校4年~高校生)100円
団体料金(30名以上)大人200円、高校生80円、小・中学生50円 。
◇ 展示の趣旨
「和歌が大好きな宣長さん」、これが今回のテーマです。
2008年は「源氏物語千年紀」です。
展示は歌人必読の古典とされた『源氏物語』と宣長の関わりから始まります。
『源氏物語』研究から『古事記伝』執筆へと宣長の学問は展開しますが、
いつもその根底にあるのは「和歌」でした。
「人は歌を詠むものだ」と言う人間理解と、
「歌は心より、表現(言葉)が大事だ」という卓越した理論がそこにはありました。
学問だけではありません。「和歌」は宣長の心の支えでもありました。
「心を平静に保つ秘伝、それは歌を詠むことだ」
これは『排蘆小船』の一節です。
生涯に一万首の歌を残した宣長。その歌を詠む楽しみの奥の深さ。
今回の展示では、この「和歌」を通して、宣長の学問と生涯を眺めたいと思います。
珍しい資料も多く出ますのでぜひご覧下さい。
◇ 主な展示品 ◎国重要文化財
◎『排蘆小船』1冊 ※歌とは何か。29歳頃の著書。
◎『古言指南』1冊 ※言葉への着目。29歳頃の著書。
「鈴屋円居の図」1幅 ※正月歌会風景か。
◎「鈴屋翁藤垣内詠草」双幅 宣長、大平詠
※藩主御前で『源氏物語』講釈したときの歌。
◎「鈴屋七十二歳像」1幅 鴨川井特画
◎『自撰歌』5冊
「柱掛鈴」裏面
「蜘蛛の図の詠」1幅 加藤磯足 ※蜘蛛の巣型に歌を書き続けていく。
「懐紙 松上雪」1幅 本居彌生 ※宮中歌会での詠。
「常盤雪行の図」1幅 美濃賛
※常盤御前親子が雪の中を行く図。宣長の歌を書く。
「門のおち葉板木」1枚〔初公開〕
「本居春庭懐紙」1幅 宣長筆
◇ 展示説明会
☆毎月第三土曜日(12/15・08/1/19・2/16・3/15)
11時から展示品説明会を開催。〔無料〕