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   端午  鯉のぼり?

◇ 雨  

 宝暦7年(1757)5月、「五月、うづき廿日あまりより雨ふり侍て、いまに晴れやらず、五月雨のならひ、いとはれがたきもの也や、所々水高く出けるよしなり、
五日、けふはあやめのせく(節句)、からうじて日のけしきもなをりぬべく見えしが、又ふりいでぬ、四日のよいなづまひかり、神もすこしなりて、雨いとつよくふりしかば、けふはれんと思ひしに、まだはれやらぬ、いとうつとうし、
七日、けふは日もなをりぬれど、時々ゆうだちのけしきになりて、雨なをふる、けふなんいとあつし」『在京日記』


◇ 端午 

「端午」とは月の5日を指す。特に5月5日は五節句の一つで、端午と言えば5月の専売特許となった。ジトジトした季節だけに、菖蒲を身に帯びて邪気を払う風習があった。
「菖蒲」は「尚武」に通じる。やがて端午(菖蒲)の節句は、男の子の祭となった!
 菖蒲湯に入ったときに私達を包むあの薫りは、時空を越えて昔と今をつないでくれる。鮮烈な薫りは日本でも中国でも魔よけであり、根は長寿の薬となった。


◇ 鯉のぼり? 

 松坂でも幟(ノボリ)をあげた。でも鯉のぼりだったかどうかはわからない。
「五月節句前には紙幟木太刀を店々にかざりて多くうれる」『宝暦咄し』。また、宣長『日記』明和2年5月1日条にも 「幟建事不苦」とお触れが出たことが書かれる。


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◇  ◇ 端午 ◇ 鯉のぼり?
◇ 梅雨の準備 ◇ 誕生 ◇ 松坂の一夜
◇ 5月の宣長 ◇ 医者の不養生  


毎月の宣長さん
五月の宣長