松阪近在では「オウヅ」と読む。姓として扱われるが、本来は屋号。商用文書では「小津屋」と記した物もある。『本居氏系図』に「(道印)居士亦以小津為家号」とあり、二代目道印居士が小津村油屋源右衛門に養われたことに由来する。近世松坂で「小津」を称した家は多くこの油屋、後の角小津清兵衛家を祖とし、『松坂権輿雑集』に「松坂小津党根本也、枝葉繁茂して小津と称する屋、当時町中ニ五十軒余有」と書かれる。宣長における「小津」の使用の下限は『伊勢州飯高郡松坂勝覧』奥書「小津真良」(延享2年3月26日)。その後は、「本居」を使用。但し正式改姓は宝暦2年3月16日である。
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