荒木田麗女の書簡などが寄贈されました 1月、伊勢市の永井謙吾氏から資料8点が寄贈されました。 いただいた資料は次の通りです。
荒木田麗女の書簡などが寄贈されました
1月、伊勢市の永井謙吾氏から資料8点が寄贈されました。 いただいた資料は次の通りです。
3番目の麗女(隼人母)書簡は、甥の釜谷興正こと数馬に宛てられたもので、数馬の妻に自著『月の行衛』などを貸し出したことが書かれる興味深い一通です。 麗女の数馬など宛書簡は、最近、倉本昭氏により『伊勢 郷土史草』に 「翻刻安井家蔵荒木田麗女書簡」として連載紹介されました。この一通もその分かれでしょう。
4番目の枝直懐紙は、枝直の没する前年、93歳の筆です。 文字も行もかなり乱れていて壮絶な筆跡です。 枝直は加藤千蔭の父で松阪の人。 その後、大岡忠相に従って江戸町奉行所で与力を務め、また賀茂真淵の門人、支援者としても有名です。
5番目の作者温山は、松阪の画家。 韓天寿との交友で知られています。 本居宣長記念館には大平賛の「楊貴妃像」があります。 また宣長の歌を天寿が賛したと言う 珍しい絵も遺っています。
2004.2.7