ミズ・ネットワーク松阪主催で「松阪まちなかお雛さま祭り」
が今年も2月6日から開催されます。
記念館でも、一足早く、組み木のお雛さんが展示されました。
今年のお雛さまは、展示室「本居大平像」の前に飾りました。
宣長の下で和歌や古典を学んでいた大平も、22歳の頃から和歌の中でも難しいとされる贈答歌の稽古を開始しました。
その年の三月三日、宣長先生のあとについて桃の節句の挨拶回りをして、訪問先で、雛飾りを前に遊ぶ子どもたちを眺めて一献。
初めて宣長先生と歌の贈答をしました。
「安永六年、贈答の歌をよみならふころ、
師翁三月三日、人の家にまかりけるに、
いといつかしう、ひなあまたすゑなへて、
かけまくもかしこき御前にものたてまつるなど、
わらはべどものあてはかなるあそびするかたはらにて、
盃いたしければ、宣長
雲のうへと 思へはけふは いつるより
おほろけならぬ 春のさかつき
これがかへしせよとありければ
君こすは 光見えてや やみなまし
雲井をうつす けふのさかつき」
『稲葉集別巻』
記念すべき、師弟(宣長48歳・大平22歳)最初の贈答歌です。
お雛さまの展示は3月3日までです。
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