戦時下の雑誌『兵隊』が寄贈されました


 小林茂三氏(明和町)より、   

ご著書『惜別−私の中の戦争と平和』
1冊
『北方の蜂』創刊号(昭和13年12月)
1冊
『兵隊』 南支派遣軍報道部
5冊
<内訳>
第26号 昭和17年11月1日
1冊
第28号 昭和18年3月1日
1冊
第30号 昭和18年7月1日
1冊
第36号 昭和19年2月10日
1冊
第39号 昭和19年5月20日
1冊
をご寄贈いただきました。

『北方の蜂』は、戦没詩人竹内浩三等と出していた同人誌です。
 竹内の詩も載ります。
 松島こう様から寄贈いただいた遺品・遺稿類と併せて保存していきたいと思います。

『惜別−私の中の戦争と平和』では、竹内の思い出にも触れています。
 竹内が戦死して今年でちょうど60年。
 友人も大方が鬼籍に入られましたが、小林氏のご健勝は大変有り難いことです。

『兵隊』は、小林氏の短歌が掲載された雑誌です。
 藤田嗣治が表紙を飾ったり、巻頭では中国の風俗を紹介したりと、
あの泥沼のような時代、しかも激戦続くその場所でこんな雑誌が出ていたとは、信じがたい雑誌です。
 あるいはそんな時代・場所だから出たのでしょうか。
 さて、第36号で興味深い囲み記事を見つけました。
「遠方ながら母見てゐ申す
  本居恵勝
古事記伝の本居宣長大人の母恵勝(えしやう)の書簡にある言葉。簡にして而も厳しさと慈愛が満ち満ちてゐる。この力強き母ありて、子は万里の異域にも雄々しく責務を果たすことが出来よう。恵勝は法名、本名はおかつといふ。」
 京都で遊興にふける息子を叱咤する言葉も、ここでは出征兵士への言葉と転化されます。

別の号には、「愛国百人一首」の紹介もあります。

2005.5.16