「21世紀の本居宣長」展
9月18日、「21世紀の本居宣長」展が開幕します。 会場は川崎市市民ミュージアムです。 今回の「21世紀の本居宣長」展の見どころをご紹介致します。 * * * 本居宣長には高所志向があり、その学問方法の最大の特徴は、常に全体把握を心がけることにありました。今回の展示はそれにならい、18世紀という時代、また「日本」という国土、「近代」といういわばハイアングルから「宣長」を捉え直そうとする試みです。 哲学者・森有正は宣長を評して「王者的自由」と呼びました。自分の目で見て考えることができた人ということです。家、地域社会、慣習、常識、そういったものと宣長は実に巧みに距離を保ちながら、それを否定することなく人生を生き抜いたのです。 18世紀の人を縛った儒学や家、そして政治体制は、すっかり過去のものとなりました。しかし、私たちのまわりには新しいしがらみともいうべきものが次々と生まれてきています。どうやって自分の関心を曲げずに持続させるか、私たちはまだまだ宣長から学ぶことが多いようです。 全国の宣長の資料が一堂に会する、最大規模の展覧会です。 ぜひごらん下さい。 <主な展示品> 「契沖像」(円珠庵)・「恩頼図」(天理図書館)・『古事記伝』帆足京筆写本(個人蔵)。「威奈大村骨蔵器」(国宝・四天王寺蔵、京都国立博物館寄託)、『元暦校本万葉集』(国宝・東京国立博物館)・「木村蒹葭堂像」(大阪市教育委員会)・「宣長愛用の鏡」拓本(高山市郷土館) ※ 会場へのアクセスなどは「川崎市市民ミュージアム公式サイト」 をごらん下さい。 http://home.catv.ne.jp/hh/kcm/
9月18日、「21世紀の本居宣長」展が開幕します。 会場は川崎市市民ミュージアムです。 今回の「21世紀の本居宣長」展の見どころをご紹介致します。
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本居宣長には高所志向があり、その学問方法の最大の特徴は、常に全体把握を心がけることにありました。今回の展示はそれにならい、18世紀という時代、また「日本」という国土、「近代」といういわばハイアングルから「宣長」を捉え直そうとする試みです。 哲学者・森有正は宣長を評して「王者的自由」と呼びました。自分の目で見て考えることができた人ということです。家、地域社会、慣習、常識、そういったものと宣長は実に巧みに距離を保ちながら、それを否定することなく人生を生き抜いたのです。 18世紀の人を縛った儒学や家、そして政治体制は、すっかり過去のものとなりました。しかし、私たちのまわりには新しいしがらみともいうべきものが次々と生まれてきています。どうやって自分の関心を曲げずに持続させるか、私たちはまだまだ宣長から学ぶことが多いようです。 全国の宣長の資料が一堂に会する、最大規模の展覧会です。 ぜひごらん下さい。
親子関係という永遠のテーマから、宣長の人生観、学問観に迫ります。 今回は、宣長一族の資料をはじめ、春庭の生涯の解明に半生をかけた詩人・足立巻一の遺品・遺稿類も展示します。
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