新規寄贈品「牧童の図」


牧童の図  

「牧童の図」   

佐久間草偃画 宣長賛 

 風ならで吹笛の 音を馬ならぬ 
    牛のみゝには きゝやしるらむ
                  宣長

 

 宣長賛。歌は、『詠稿十八』(寛政十一年詠)に載り、「草かり童の牛にのりたるか笛を吹たるかたに」と詞書がついています。同じ寛政十一年の『諸国文通贈答并認物扣』(十二月に来ル認物)の項に「安守 牧童」とあるのが写真の資料を指すと仮定すれば、殿村安守の依頼によるものでしょうか。『鈴屋集』八之巻の「雑歌」にも採録されています。

 画は、草に寝そべった牛の背で、幼い子供が笛を吹いている様子を描いたもの。「法橋艸偃」の落款から、作者は京の絵師・佐久間草偃(?―1814)と考えられます。

          

 (津村みち氏寄贈)


 

2016.3.9