1階展示コーナー展示替えのお知らせ


8月19日(土)、記念館1階の旬コレ・地図コーナーの展示替えを行いました。
春庭が写した長崎の図に、松阪の商人がベトナムから持ち帰った鍋、初めてのお目見えとなる世界地図など、今回も珍しい資料が顔を揃えます。また、季節を少し先取りして、宣長が詠んだ萩の歌も展示しています。ぜひ実物をご覧ください。


【旬コレケース】
「肥州長崎図」本居春庭写
親子そろって地図を好んだ宣長と春庭。各地の国図や主要都市図を数多く写しました。長崎図は、寛政元(一七八八)当時二十七歳の春庭が書写したもの。町や出島の屋敷、港の船の様子が描かれますが、よく見ると、中国やヲランダ(オランダ)船のほか、なぜかシャム(タイ)船が数隻確認できます。
春庭はこの図を写した直後に目を患ったため、書写した地図のうち、最後の大作となりました。

「肥州長崎図」本居春庭写



「安南古銅水差」「安南古銅水差」
江戸時代初期、御朱印船で安南(ベトナム)と貿易を行った、松阪の商人・角屋七郎兵衛が、安南から持ち帰った銅製の鍋。水差に見立てられました。七郎兵衛が持ち帰った鍋は他にもあり、前の部分を火口に切り取って3個の獣足をつけ、風炉に仕立てられたものもあるようです。

 



「秋萩の歌」 「秋萩の歌」
本居宣長詠

  旅人の ころもにほはせ おきつもの 
  名張の野辺の 秋萩の花

 旅行く人の衣まで染めてしまいそうなほどに、名張の野辺の萩は見事に咲き乱れている。萩の花の鮮やかな色が思い浮かぶような歌です。



【地図ケース】
「異国図」初出品
宣長が所持していた着色の世界地図。自ら写したものでしょうか。地名などは書かれていませんが、世界に関する当時の認識をうかがうことができます。

「異国図」初出品

 

2017.8.20