◇展示趣旨:

最近話題の伊勢の戦没詩人・竹内浩三。
浩三の若き感性の発表の場の一つが、
出征する間際に創刊した同人誌『伊勢文学』でした。
記念館で収蔵する『伊勢文学』は、欠本がありましたが、
昨年度、第7号と第10号が新たに寄贈され、
これでようやく『伊勢文学』が全てそろいました。
それを記念して『伊勢文学』全10号や、
同誌をめぐる竹内浩三の自筆書簡、
さらには、『伊勢文学』発行の前史的存在とも言える『北方の蜂』
(宇治山田中学卒業直前に刊行された・浩三の作品が印刷された最初)
また関係する自筆書簡などを展示し、
彼の作品がどのように発表されていったのかをご紹介致します。
今回は、特別に、中学以来の浩三の親友で、
戦後、私家版『愚の旗』を発行するなど、彼の作品の価値を最初に世に問うた
『伊勢文学』同人・中井利亮の遺稿なども中井家よりお借りし、展示致します。
初展示となる中井家資料には、
『伊勢文学』の発行をめぐる新事実等が盛りだくさんですので、
ぜひご覧下さい。
|