宣長流 古典の楽しみ方 <2>   

2,学問の出発点は《謡曲》か 

 「謡曲(ようきょく)」は「能」の詞章です。
 宣長は12歳の7月から岸江之仲先生に謡曲を習い始めます。
 一番最初は「猩々(しょうじょう)」です。猩々はオランウータンのことですが、ここでは中国の想像上の動物。海中に住みます。それがお酒を飲んで酔っぱらって舞う楽しくておめでたい作品です。 次は「三輪」、「楊貴妃」と15歳まで全部で51曲習いました。

 展示のパネルは宣長の日記の1ページ。習った曲目が書かれています。
 謡曲は、中国や日本の歴史やエピソードを題材とするだけでなく、その歌やことばを引きながらきれいな文章に仕立てられているのです。それを声に出して謡(うた)う。
つまり、51番も習うと、一通りの古典の知識が身に付いたはずです。

 


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