展示品解説

◇壁面展示・◎国重文・○県有形・☆初出品

15,言葉の研究の継承
70,◎『活用言の冊子』 1冊 

71,『三代集』春庭写 1冊

 春庭写。縦8.3×横6.0cm。1頁に和歌が11首。『三代集』は、『古今集』『後撰集』『拾遺集』の三つで詠歌の基本。また『新古今和歌集』、『古今選』も豆本を作成する。
72,「詞のカード」(「やちまた不用」) 7束
 本居春庭使用。「後拾遺集」「古今集」からの用例の採録。春庭は失明後に言葉の研究に着手した。これらのカードも、宣長の門人大友親久や妹美濃などによる代筆。これらを活用し、『詞のやちまた』や『詞の通路』が執筆された。
73,○『詞の八衢』稿本下巻1冊  ★屏風の中から出てきた本
 本居春庭著。美濃代筆。日本語の動詞の活用の種類と体系を研究した本。文化3年(1806・44歳)成稿。妹美濃が兄に代わり執筆。32歳で失明した春庭にどうしてこのようなすぐれた研究が出来たのか長い間謎とされてきたが、足立巻一氏の努力により、カードの使用、妹美濃の協力など研究のプロセスが次第に明らかになった。ちょうどその頃(昭和43年)、この稿本が屏風の下貼りから発見された。足立氏はその時の感動を、「今日まで生命を与えられた至福が思われた」と回想している。

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