十二月の宣長

◇ 12月

  師走12月に入ると、門人などから「寒中見舞い」が届く。寛政12年には鯛が8軒から、みりん酒、そばきり、卵等々。また、この月は一年の締めくくり。宣長の家計は、当時の慣例に従って、盆と暮れに集計をする。盆は7月14日までが前期「春」で、大晦日が「盆後」だ。大晦日にはそろばんを片手に計算したのだろうか。


◇ 時候の言葉(寛政10年書簡)
「如御申頃者目切と寒気強相成申候処」(12月6日・小西春村宛)
「先以甚寒之節」(12月12日・植松有信宛)
「寒気強候へ共」(12月12日・小西春村宛)
「先以寒中愈々御安全」(12月13日・長谷川菅雄宛)
「今日は別而寒気強候処」(12月15日・小西春村・春重宛)
「先以寒中御家内様御安全」(12月18日・衣川長秋宛)


◇ 3つの大きな出来事
  1. 延享元年(13歳)12月21日、宣長元服する。
  2. 天明2年(54歳)12月上旬、書斎鈴屋竣工。
  3. 寛政4年(63歳)12月3日。紀州藩召し抱えとなる。

◇ 12月の歌

    年の暮れに
あまぎらひ ふりしく雪の しくしくも 
         おもほゆるかも 年のわかれは
                  
    歳暮
とりあつめて 惜しきは年の 別れ哉 
         きえなん雪も つもる齢も
                  (明和2年・36歳)

【もっと知りたい】

◇ 明和2年(36歳)12月の宣長
◇ 歳暮の歌 ◇ 煤払い
◇ 鯨汁を食べにこい ◇ 大晦日鏡供え


毎月の宣長さん