- 鶴岡市大山公園
「しき島のやまとこゝろを人とはゞ朝日に匂ふやま桜花」
昭和13年5月、旭台桜ヶ丘碑刻。
堂々たる碑です。碑面には、
「旭臺櫻ヶ丘、加嘉山公園八景之内
しき嶋の 山とこゝろを 人とはゝ 朝日に匂ふ やま桜花 宣長」
と書かれ、裏には、
「昭和十三年五月、加藤嘉八郎有邦建之」
と刻されています。
加嘉山とは加藤嘉八郎さんのことでしょうか。
加藤さんは地元の素封家で私費で公園を開発、碑を立てられたそうです。
- 天童市舞鶴山公園建勲神社
「倭文機袁 織田乃命者 朝廷辺袁 払静米弖 伊蘇志伎意冨淤美」
明治32年3月建碑。
歌は「しづはたを織田の命は朝廷辺を払い静めていそしき大臣」
『玉鉾百首』余り歌の一つです。
歌の横には
「織田信長公をたゝへてよめる、贈正四位宣長翁の歌、曾孫正五位本居豊穎書」。
とあります。
歌は、織田信長は国内を平らげ精勤の大臣(おおおみ)であることよ、という意味です。
織田信長を祀る神社にふさわしい歌です。
碑の裏面には、碑を建てた地元篤志家の名前が記されます。
大きな碑ですが、万葉仮名で書かれているため見る人も少ないのが残念です。
(C) 本居宣長記念館
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