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これが宣長像の中でも一番有名で、またその後制作された宣長像のモデルとなった画像です。
◆写真説明
「本居宣長六十一歳自画自賛像」1幅。
紙本著色。裂表装。
本紙寸法、縦115・5×横52・8cm。
本居宣長(自画自賛)。
【制作年】
寛政2年(1790)8月。
【伝来】
松坂本居家から記念館へ
(弥生翁寄贈)。
【指定】
国指定重要文化財。
【賛】
「これは宣長六十一寛政の二とせといふ年の秋八月に手つからうつしたるおのかゝたなり/筆のついてに/しき嶋のやまとこゝろを人とはゝ朝日ににほふ山さくら花」
【箱書】
元箱(蓋のみ残る)「宣長自写肖像」裏「寛政二年庚戌八月」(宣長自筆)、
箱(春庭時代作成)「先人自画讃遺像 春庭謹蔵」(美濃代筆)。
同裏、印「鈴屋之印」(紙に捺印・貼付)
【解説】
一般に流布する本居宣長像はこの画像を元にする。
例えば、江戸時代によく流布した吉川義信の画や、また木版刷りの宣長像は何れもこの六十一歳像がモデルだ。
本居家の伝承によれば、宣長自筆の六十一歳像はこの1点しかない。
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