midashi_g.gif 大伝馬町の店

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 宣長の家が所有した江戸店(エドダナ)は、曾祖父道休が大伝馬町1丁目に開いた3店。2軒は木綿問屋で開業は正保初年(1644頃)と寛文初年(1661頃)、1軒は諸国から木綿を仕入れ各店に売る「売場」で、開業は貞享初年(1684頃)。祖父唱阿が、売場と問屋1軒を統合、本店とし、残りの1軒は隠居家に譲った。本店は元文5年(1740)に閉鎖。隠居家は明和元年(1764)に閉鎖された。また、唱阿は延宝5年(1677)に堀留町に煙草店と両替店を創業。共に寛保2年(1742)閉鎖。従って、宣長が生まれた頃には、本店1軒と、煙草、両替店各1軒があったことになる。また、16歳の時から1年を過ごした江戸店は隠居家に譲られた1軒である。

 『家のむかし物語』

「(道休は)かの地大伝馬町一町目に、木綿店三所を創置給ふ、
【件の三ツの店のうち、二ツは木綿問屋、一ツは売場といふものなりき、そは、まづかの一町、多くは木綿店にて、みな木綿問屋と称するを、別に又売場と称するもの二三家有、それは諸国よりおくれる木綿を、口銭蔵敷などいふを取て、町内の店々へ売て、外へはうらざるもの也、かくて此道休君の開き給へる売場、唱阿君に至りて、停て今一所の木綿店に併せられ、本店とてありしが、元文五年に亡びたり、又今一所の店は、隠居の跡小津孫右衛門家に属給ひてありしが、明和元年にいたりてほろびにき】」(宣長全集・20-17)


>> 「江戸店」



(C) 本居宣長記念館


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