midashi_v.gif 恩頼図

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 これは宣長没後に、殿村安守のため大平が書いたもの。原本は再稿を個人が、草稿を天理図書館が所蔵している。「恩頼」は「オンライ」、また「ミタマノフユ」とも言う。神や天皇などから受ける恩徳、ご加護、また恵み深い賜物。平易に言えば「お陰」と言うことだ。
 宣長さんは誰のお陰であのような偉い人に成られたのか。宣長さんのお陰を蒙った人は、つまり門人は誰か。また門人でなくとも著作のお陰を蒙る人もいるから代表著作まで載せている。

 考えてみれば、なかなか壮大な宣長アトラスである。
 脇に記したのは、「源氏」は『源氏物語』講釈で、例えば(1)は第1回目参加者を指す。「円居の図」は明和年間の様子を描いたと推定される「鈴屋円居の図」、「菅笠の旅」は明和9年(1772)の吉野、飛鳥旅行参加者、「出精」は寛政5年に宣長の選んだ「格別出精厚志」の人である。

 天理図書館本のデータは、縦41.3cm、横27.7cm。『本居宣長全集』別巻3では解題と凡例で所蔵者が逆転していたが、天理図書館の所蔵本は草稿本である。紙背は「御題字のしりへにしるす詞」。胡粉での訂正有り。大きな違いは、右図「母刀自ノ家政(ケイサイ)教育」、左図「孔子」の下に「古文辞家」と書いて胡粉で消している点。 

恩頼図






(C) 本居宣長記念館


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