言葉

 言葉が好きな人であった。言葉への関心は高く、珍しい言葉や言葉の用法、変化などに関心を払い、多くのメモを残し、またそれを研究論文にまで高めていった。

 例えば、『伊勢物語』に、「侍る」という言葉は2例しか出てこない。
 娘の飛騨が赤ちゃんだった時にしゃべったことば、例えば「枕」を「マカ」、「飯くれ(ママクレ)を「マクレ」と言うのが「反切」という言語の法則にかなうとメモしたこともある。

 言葉遊びも好きで、なぞなぞを作ったり、また47文字を一回ずつ使って歌を作ることも試みた(「雨降れば」)。カルタの方法も考案した。『名勝地名箋式』は宣長が考案した歌枕の知識習得のためのカルタ法式。

 また「言葉」について、「言」(コトバ)と「事」(ワザ)と「心」というものは大体一致するものだともいう。だから上代の人を知り、理解するためには「言葉」を知ることがまず必要となり、そのためにも「歌」を詠むことが大事になるのである。


> >「雨降れば」
> >『詞の玉緒』
> >「『詞の玉緒』その後」
> >「明治18年『詞の玉緒』の新刻が出る」
> >『字音仮字用格』
> >『名勝地名箋式』



(C) 本居宣長記念館


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