midashi_b 花押(カオウ)

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 花押は書き判とも言って印章の代わりとなるものである。宣長は生涯にいくつかの花押を奥書や書簡で使っている。

  1. これは宣長の花押中、最も長く使用されたものである。「云」のくずしと言い伝う、と本居清造翁は『本居全集首巻』第16の解説で記す。宝暦14年正月の『古事記』奥書、同月「宇計比言」は、この花押の比較的初期の使用例と思われる。

  2. 「長」の字からの形象であろう。明和7年正月13日校合の『作者部類』奥書に見える。

  3. やはり「長」の字からのデザイン。この花押は使用例が多い。丸みを帯びたり、鋭角になったりする。また単独署名として使用する時、春庵、中衛等通称に添えて使用する場合がある。

  4. 桜の花押。この花押は、安永9年3月19日春庭、春村写、宣長校合の『類聚雑用抄』と、同年5月3日春庭写、宣長校合の『東音譜』の奥書、射和文庫所蔵「五十槻園の詞」(年次不明)の3例の使用が確認されている。

花押

「宣長の花押」(右より1、2、3、4)


>>「名前」



(C) 本居宣長記念館


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