飛鳥は、奈良県高市郡明日香村一帯を指す。古く、允恭天皇、顕宗天皇がこの地に都を定めたと伝えられるが、592年、推古天皇が飛鳥豊浦宮に即位して以後、710年、元明天皇が奈良に118年間皇居がおかれ、数々の重大な事件、また『万葉集』などの舞台となった。宣長にとっては『古事記伝』執筆のためにも最重要地の一つで、明和9年の菅笠の旅では古墳の中まで徹底に探索を試みている。その旅の詳細は『菅笠日記』に詳しい。
宣長の飛鳥の歌
「飛鳥寺いく世か年のつもりても跡はのこれる雪のふるさと」
> >『菅笠日記』
(C) 本居宣長記念館