midashi_v.gif 『阿毎莵知弁』(アメツチノベン)

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 本居宣長著。宝暦11年3月の奥書がある。内容は、「天地」の読み方についての考証。宣長は従来の「アメツチ」説に対して「アメクニ」説を提唱するが、後に賀茂真淵の説により自説を撤回する。『古事記伝』でも「アメツチ」と読み、その注に「己前に思へりしは、阿米都知(アメツチ)と云フは、古言に非じ。其故は、古書(イニシヘブミ)どもを見るに、凡て阿米(アメ)に対へては、必久爾(クニ)とのみ云て、都知(ツチ)とは云ハず・・・後に師の久邇都知(クニツチ)の考ヘを見れば、なほ阿米都知(アメツチ)ぞ古言なりける」と言う。
 本書は、宣長の『古事記』研究の一番最初の著作。使用した罫紙は、京都時代に師事した堀景山の使用のもので、家号「曠懐堂」の文字が入る。この罫紙は『古今集序六義考』でも使用される。

【書誌】
折帖。楮紙。本紙寸法、縦22.9糎、横31.6糎。墨付4枚。片面9行(罫紙、第1.2紙柱刻「曠懐堂」)、10行(罫紙、第3.4紙)。外題(題簽)「阿毎莵知弁、宝暦十一年三月」(清造書)。内題書名同。

【奥書】
「宝暦辛巳三月、本居宣長撰」。

【翻字】
『本居宣長全集』。


>> 「堀景山」



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