◇ 小林秀雄「本居宣長」 #006
 
 日本経済新聞 2011年2月19日夕刊「文学周遊」254回では、
小林秀雄の『本居宣長』が取り上げられた。

 この本が出たときの小林秀雄の名言・迷言は色々伝えられているが、
今回も、その一つ、値段の話から始まっている。
 奥墓での小林の感想を伝える担当編集者・池田雅延さんの証言も貴重。
限られた字数で豊かな情報を盛り込むこの記事の執筆は、編集委員の浦田憲治氏。

 また写真は、大変珍しいが、雪の本居宣長旧宅(鈴屋)。
これとほぼ同じアングルで、梶井基次郎が旧宅をスケッチをしていたはず。
「城のある町にて」は、この松阪滞在中に取材する。
また、「文学周遊」の中に、折口信夫の、有名なセリフ
 「小林さん、本居さんはね、やはり源氏ですよ」
が引かれている。
この会話の場に立ち会った人が一人お見えになる。
歌人の岡野弘彦氏である。
 今年、4月16日の第28回鈴屋学会大会公開講演会では、その岡野氏をお招きして、
「古事記と源氏物語−歌と物語の文学伝統−」でお話しを頂く。

 本が刊行された時に本居宣長記念館が講演をお願いした。
その時の小林氏の返事は、
  宣長さんについては、全部あの本に書いてあります。
  もう話すことはありません。
だった。
あの葉書はどこかに行ってしまって記念館に残っていないのが残念である。


2011.3.8

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