鈴屋円居の図部分 本居宣長記念館
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現在の展示


 宣長の生きた江戸時代は、離れた人とのコミュニケーションは「手紙」が常識。
 宣長のお母さんは京都で修学中の宣長を手紙で叱りとばしていますし、日々勉学に励む宣長は手紙で真淵先生に質問をしています。読んで、書いて、勉強して、喧嘩する―手紙の中でも、彼らは本気です。
 宣長は、手紙という情報伝達手段をとても上手く活用した人。
 一度しか対面することのなかった真淵先生とは、手紙を通して勉強していますし、自らの知識で補えないものが出てくると、手紙でそれをよく知る人に問い、補完していきました。
 宣長は、生涯にいったいどれほどの手紙を書いたのでしょうか。現在確認できる宣長書簡は、断簡なども合わせると、1,200通にも上ります。切れ切れになっているものも多く、しかも、まったく不思議なことに、大切な内容が書かれているであろう手紙ほど、宣長の場合、見つかりません。
 そんな不思議な「手紙」というピースをかき集めて、宣長やその周囲を見てみましょう。そこには、著書や記録には見えない心情を吐露したものや、報告が記されています。
 「プライベート」?いえいえ、これらはもしかしたら、「宣長からの手紙」かもしれません。

  【期  間】 6月7日(水)〜 9月3日(日) 
          ※6月7日(水)は、12:00より開館。

  【展示総数】 76種91点  ※内、国重文30点  (変更あり)

 

◇  主な展示品  ※写真をクリックすると大きめの写真が表示されます。


☆初出品☆ 宣長色紙「更衣」   

宣長の字もさることながら、美しい表具も見どころ。初出品で、7月30日(日)までの期間限定展示。

更衣


「横井千秋宛宣長書簡」 寛政2年(1790)9月12日   

尾張徳川家の重臣・横井千秋は、祖父江の殿様とも崇められた人。千秋のおかげで宣長の『古事記伝』は出版され、最初の5冊が刷り上がった。これは届いた本を手にした宣長の礼状。「生涯の大悦」と喜びを隠さない。

  >> 『古事記伝』の奉納


「加藤千蔭宛宣長書簡」寛政10年(1798) 4月9日   

加藤千蔭は江戸の人で、賀茂真淵の門人です。『万葉集』研究を集大成する『万葉集略解』を執筆するにあたり、宣長に内容をチェックしてもらっています。最初の段に「あらきたの久老」という字が見えるのは、宣長の友人で、賀茂真淵の門人だった荒木田久老のことです。この人も、一所懸命に万葉集研究をした人ですが、彼の説を使うときは名前を出してあげてくださいと書き添えています。宣長の細かい配慮が覗える内容です。

「加藤千蔭宛宣長書簡」寛政10年(1798) 4月9日



◎「文通諸子居住処并転達所姓名所書」本居宣長筆  

宣長の時代、直接手紙を送ることが難しい場所がありました。そんなときはまず、確実な便があるところ(転達所)に送り、そこから手紙の宛先まで転送してもらう。そんな方法で相手に手紙を届けることもありました。そういうときのために宣長が自分で作っていた専用のアドレス帳がこの帳面。実は帳面自体も、横井千秋(長秋)からの書簡の裏を用いて作られています。

「文通諸子居住処并転達所姓名所書」本居宣長筆



「倉田有成 宣長 往復書簡」寛政4年(1792)5月8日宣長差出、正月15日有成差出

宣長門人で津の神主・倉田有成が宣長に送った手紙と、宣長が有成に送った手紙です。宣長からの書簡には、俳諧風の文章は添削しないことなどが、有成から宣長への書簡には、年頭の挨拶料(お年玉)を送ったことなどが書かれています。書簡とともに封筒が残る、おもしろく、珍しい資料です。

「倉田有成 宣長 往復書簡」寛政4年(1792)5月8日宣長差出、正月15日有成差出

「倉田有成 宣長 往復書簡」寛政4年(1792)5月8日宣長差出、正月15日有成差出



「春庭宛平田篤胤書簡」

平田篤胤は宣長の没後2年目に宣長著作を読み、宣長のことを知りました。宣長に会いたくても会えなかった人。先生に会いたい想いが強かったのか、夢で宣長先生と会い、師弟の契りを交わしたと言います。

  >> 夢の中で宣長先生と会う

 


※展示説明会 6月17日(土)、7月15日(土)、8月19日(土)
いずれも午前11時から(無料)


◆ 竹内浩三資料を展示しています

  6月7日(水)から、本居宣長記念館夏の企画展「宣長からの手紙」が始まりました。宣長やその周辺の人々をはじめとする、さまざまな手紙を展示中ですが、展示室内には、伊勢の詩人・竹内浩三(1921-1945)の資料も展示しています。
 厳しい戦時下を生きた浩三の記録や手紙は、どこか抜けていて、楽しそうに見えます。
 現在、『筑波日記』をはじめ、浩三が姉こうへに誕生日プレゼントを催促する手紙や、こうが浩三の金遣いのだらしなさを叱る手紙も展示中です。ぜひご覧下さい。

  >> 詳細

    

◆  新規寄贈品を展示いたします

 この度、和創館 八幡屋様より「本居宣長肖像画六曲織屏風」を御寄贈いただきました。「本居宣長没後200年」を記念して作成された、美しい六曲屏風で、44歳・61歳・72歳の宣長が山桜や鈴、掛鈴の歌とともに織り込まれています。
 公開は、下記の通りとなります。

    公 開 日   2017年6月7日(水)より
    場   所   本居宣長記念館1階 旬コレケース
    寄 贈 者   (株)八幡屋  代表取締役 別所 孝雄 氏



  夏のワークショップ
    
「絵てがみと消しゴム判子をつくろう」

を開催します   

 現在、本居宣長記念館では、夏の企画展「宣長からの手紙」と題して「手紙」をテーマに展示を行っています。宣長は手紙の人。仕事に学問にと忙しい中、数多くの手紙を書き続けました。
 「手紙」というと、現代に生きる私たちはかしこまってしまいそうですが、中を覗いてみれば、今のメールと同じ。自分の近況を、想いを伝えたい。相手の様子を知りたい――そんな考え方は、今も200年前も変わらないのです。
 「自刻印」などの自分のオリジナル印も、昔から好まれて作られてきました。今回は、それを少し真似て、消しゴムでお手軽判子を作ってみませんか。思わず、紙とペンを取って、手紙を書きたくなるかもしれませんよ


 日 時
    平成29年7月29日(土) 午後1時より(受付終了)
         8月 5日(土) 午後1時より
         8月19日(土) 午後1時より(受付終了)

 場 所 本居宣長記念館 旧事務所「桜松閣(おうしょうかく )

 参加について
    事前申込み制です。
    お申し込みは、申込書のご持参・郵送以外にも、電話・メール・
    FAXなどでもお受けいたします。
    参加費が300円(入館料含)必要です。
    (当日お支払いでも構いません)
    それぞれ定員が10名ずつです。定員に達した場合は、
    募集を締め切らせていただきます。

 注意事項
    刃物・彫刻刀等を使用いたします。
    小学校4年生未満の方は、保護者の方の同伴が必要です。


>>「絵てがみと消しゴム判子をつくろう」申込書

 

 

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