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松坂はことによき里にて(中略)富る家おほく、江戸に店といふ物をかまへおきて、手 代といふ物をおほくあらせて、あきなひせさせて、あるじは、国にのみ居てあそびをり、 うはべはさしもあらで、うちうちはいたくゆたかにおごりてわたる (『玉勝間(たまがつま)』「伊勢国」) (松阪はことのほかよい里で…豊かな家が多く、江戸に店を構えて多くの手代を雇い、商売をさせている。主人は国にいて遊んで暮らしており、一見そうでもないが、内実は大層裕福でぜいたくな生活をしている) 今からさかのぼること220 年、本居宣長は「伊勢国」と題した一編の文章を書きました。古く『日本書紀』には「傍国の可怜し国(かたくにのうましくに)」【大和国の傍らにある、すばらしい国】と言われた伊勢国。宣長が72 年の生涯のうち大半を松阪で暮らし、江戸
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【主要展示史料】 |
◎……国重要文化財 |
◆ 伊勢国と宣長 |
◆ 伊勢国の特色と神宮のおかげ |