
地図が有るのと無いのでは大違い。時は、江戸時代中期。それまでは権力者の機密であったはずの「地図」が庶民の間にも広まり、人々の世界観もガラリと変わりはじめました。地図マニアも登場します。実は本居宣長(1730-1801)もその一人。今回の展示は宣長の「自筆地図」が勢揃い。17歳の頃の「大日本天下四海画図」をはじめ、「京の図」や謎の都市図「端原氏城下絵図」などじっと眺めてみると抜群の描写能力に目を見張ります。時間と労力を傾けたこれらの地図にはどんな意味やメッセージが込められているのでしょうか。宣長の地図の世界探検に出発です。
期 間 : |
2015年7月2日(木)〜 9月6日(日) |
開 館 時 間 : |
9:00〜16:30 |
会 場 : |
本居宣長記念館展示室 |
入 館 料 :
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本居宣長記念館・本居宣長旧宅「鈴屋」共通
大人 400円 大学生等 300円 小人(小学校4年生〜高校生)200円 |
休 館 日 : |
月曜日(祝日の場合は翌日) |
問い合わせ先: |
本居宣長記念館 0598-21-0312 |
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展示品総数
約100種150点 ※国重文約40点 (変更あり)
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主な展示品 ※写真をクリックすると大きめの写真が表示されます。
「大日本天下四海画図」宣長筆
宣長が17歳の頃、様々な資料を参照して描いた日本地図。
縦約122p×幅約195pスケールと精巧な描き込みに、目を見張ること
間違いなし。
>> 「ようこそ宣長ワールドへ」宣長の学問 「10 宣長と旅 」

「大日本天下四海画図」宣長筆
「京の図(洛陽之図)宣長写
京の町を描いた図。京都遊学を目前にした宣長の、はやる気持ちが
伝わってくるようです。

「京の図(洛陽之図)宣長写
『紀見のめぐみ』宣長著
宣長は心覚えにも図を描きます。
『紀見のめぐみ』に載る、和歌山城下から和歌浦のスケッチを展示します。

『紀見のめぐみ』宣長著
『伊勢州飯高郡松坂勝覧』宣長
これを読めば当時の松坂が分かる!
宣長が16歳でまとめた、現存最古の松阪地誌。
歴史・名所・神社仏閣などの情報が満載です。
>> 『松坂勝覧』

『伊勢州飯高郡松坂勝覧』宣長
>> 「宣長の地図をさらに細かく見てみよう」 new!
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関連企画
◇地図観察会:
7月19日(日)、8月1日(土)、8月15日(土)
いずれも13時30分から
最も数の多い青年期の地図を中心に、宣長の自筆地図をご紹介。
参加者には、「大日本天下四海画図」がよくわかる特製の地図帳
を差し上げます!
◇夏のワークショップ「大日本天下四海画図に挑む」
8月8日(土) 13:00〜16:00 /定員30名(無料)
会場: 本居宣長記念館2F講座室
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