
「子どもの頃から読書が好きで、≪物まなび(学問)≫を続けるうちに、家業である商売から離れて医者になり、やがて本業であった医者よりも学者として有名になってしまった」
宣長は、自らの人生をこのように回想します。
『源氏物語』や『万葉集』など、広範囲にわたる日本古典やことばの研究をし続けた宣長でしたが、そのすべては『古事記伝』という一点に繋がっていきます。日本最古の歴史書『古事記』を研究しようと思い立ったきっかけ。研究の過程で、新たに生まれた副産物。そして、≪物まなび≫の果てに、見えてきたもの。生涯を≪物まなび≫に生きた本居宣長の世界を、『古事記伝』を中心とした宣長の著作とともにご紹介します。
期 間 : |
2015年3月10日(火)〜 6月28日(日) |
開 館 時 間 : |
9:00〜16:30 |
会 場 : |
本居宣長記念館展示室 |
入 館 料 :
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本居宣長記念館・本居宣長旧宅「鈴屋」共通
大人 400円 大学生等 300円 小人(小学校4年生〜高校生)200円 |
休 館 日 : |
月曜日(祝日の場合は翌日)
※GW期間中〔4月30日(水)〜5月10日(日)〕無休 |
問い合わせ先: |
本居宣長記念館 0598-21-0312 |
◆ 今回は、展示方法を少し変えてみました ◆
展示ケースごとにテーマを固定する、従来の展示方法を一変しました。ケースの中にたくさんのクエスチョンを配置し、展示品を見ながら答えを解説していく、という内容です。難しいイメージの宣長でも、意外と「シンプルで、おもしろい」ということが分かっていただけるはずです。 |
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展示品総数
約100種150点 ※国重文約40点 (変更あり)
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主な展示品 ※写真をクリックすると大きめの写真が表示されます。
「山桜」宇田荻邨画
今年の「宣長まつり」のテーマは「山桜」。
昭和45年、本居宣長記念館開館時に荻邨氏より贈られた「山桜」の絵
です。

「山桜」宇田荻邨画
『古事記』宣長手沢本
宣長の半生をかけた学問の跡が、この『古事記』の書き込みから
伝わるようです。

『古事記』宣長手沢本
『古事記伝』宣長直筆 巻1、巻44
最初の『古事記伝』(37歳)と、最後の『古事記伝』(69歳)。
どうして筆跡が変わらないのだろう。

『古事記伝』宣長直筆 巻1、巻44
巻1(37歳)と巻44(69歳)を見比べても、こんなに筆跡がキレイ!
『古事記伝』宣長直筆 巻10

『古事記伝』宣長直筆 巻10
☆「本末歌」宣長筆 田島修治朗氏寄贈 ※初出品
本(必要)末(不必要)を分けることが大切だ、という宣長の大切な
教えの一つ。
驚異的なスピードで進む、宣長の「物まなび(学問)」の秘訣がここ
にあります。きれいな筆跡も必見。
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「本末歌」宣長直筆
宣長の最も大切な教えの一つ。
伸びやかで美しい筆跡で書かれます。
【田島修治朗氏寄贈】
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※展示説明会:3月21日(土)、5月16日(土)
いずれも午前11時から(無料)
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