
宣長の人生とその学問は「松阪」(江戸時代は「松坂」)の町抜きには考えられません。ではこの町のどこにそんなパワーが秘められていたのでしょうか。ポイントとして三つ挙げてみましょう。まず一つ目は、文化サロンとしてのお寺の存在です。二つ目は、住んでいた人々の教養の高さです。たとえば彼らは『源氏物語』研究最前線を走る宣長の講釈を楽しんでいたのです。三つ目は伊勢街道沿いという地の利です。お蔭でこの町には、人も情報も集まってきました。宣長はこれらの特質を存分に活かしたのです。
今回の展示では、宣長の人生と学問を、松阪という視点から捉えてみます。あわせて、この町を支配した紀州徳川家と宣長との関わりについてもご紹介します。
期 間 : |
2014年12月9日(火)〜 2015年3月8日(日)
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開 館 時 間 : |
9:00〜16:30 |
会 場 : |
本居宣長記念館展示室 |
入 館 料 :
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本居宣長記念館・本居宣長旧宅「鈴屋」共通
大人 400円 大学生等 300円 小人(小学校4年生〜高校生)200円 |
休 館 日 : |
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日) |
問い合わせ先: |
本居宣長記念館 0598-21-0312 |
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展示説明会
12月20日(土)、2015年1月17日(土)、2月21日
いずれも午前11時から(無料)
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展示品総数
90種152点 ※国重文40点 (変更あり)
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主な展示品
『松坂風俗記』
※ 200年前の松坂の様子をのぞき見!著者は宣長の門人・服部中庸です。

『松坂風俗記』
「三井高利夫婦像」
※ 松坂を盛り立てた人として、三井高利も忘れられません。
★松阪市郷土資料室所蔵★

「三井高利夫婦像」
「松坂町図」春庭写
※ 松坂城を中心に開かれた松坂。宣長の時代から変わらない町並みです。

「松坂町図」春庭写
「嶺松院歌碑」宣長詠(拓本)
※ 樹敬寺の嶺松院こそ、松坂の文化サロンであり、指導者・宣長の原点!
「千字文」荒木是水
※ 松坂を代表する書家・荒木是水の作品。是水は宣長にとって、
母方の親戚にあたります。
「千字文」荒木是水
「古事記伝御題字」
※ 『古事記伝』全巻刊行した1822年、宣長の遺志により、
藩主から題字を賜った。
☆初出品☆
「灯の歌」
※ これぞ、《本の虫》宣長!
さいたま市の関陽子氏より御寄贈いただきました。
初お目見えです。
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