◇ 展示の趣旨

本居宣長は松阪を拠点として多くの門人を指導し、国学の普及に努めていますが、その交流は地域間の文化的結合をも意味します。
前期の展示は、新寄託資料〈六三郎コレクション〉を用いて、伊勢国、特に松阪を含む伊勢国南部における国学者たちの文化的交流を見ます。
後期の展示は、本居春庭の没後180年を記念した「本居春庭展」です。春庭は宣長の長男で、盲目となりましたが、妹や妻の助力で研究を続け、『詞の八衢(やちまた)』や『言葉の通路(かよいじ)』などを著し国語学、歌学の分野で大きな業績を残した人です。
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